「高知県立坂本龍馬記念館・現代龍馬学会」9月例会報告
【9月例会】
日 時 2010年9月3日(金) 14:00~ 記念館B2講義室
1、会員発表
細川さんの資料豊富な「長崎龍馬」のビジネス分析、そして根木さんの「幕末土佐における海運」の話題など、会員同士の意見交換も活発に行われ、大変有意義な月例会となりました。
(1)細川明夫さん「新聞を利用した龍馬伝 ビジネス起こし」
地方新聞を活かしてビジネスにつなげられないだろうかと考え、同じ『龍馬伝』の舞台である長崎の「長崎新聞」を購読してその記 事を吟味してみた。長崎は「龍馬」に関してかなりの情報量があり、これらの記事を見ていると高知で皆さんと何かできないかと思うばかりです。
(資料参照→ academy-20100903-hosokawa.pdf)
- 「龍馬のブーツ」の記事。長崎の方はなかなか考えています。知恵がある。アメリカン・バッファローの皮革に変更するなど、ジョン万の知恵を活かしています。これが4万5千円という値段にも関わらず1カ月半待ちの状態。
- 「海援隊カステラ」は海援隊の日誌でレシピを発見して作ったものです。砂糖とうどん粉、卵を入れただけの素朴なもので、今のカステラは水あめをいれて、しっとり感を出していますが、これは当時のままの食感でバサバサしています。袋のデザインも海援隊の旗をモチーフにしている。なかなか考えたものです。県民のカステラ購入ランキングを見たら、1位は長崎ですが、2位は高知です。
- コラムなどを読んでも、6月の時点で長崎はすでに来年のことを考えています。また感覚も高知とは全く違う記事がいろいろあります。幕末イメージの創作料理、老舗の『料亭一力』もそうですが、『花月』他、夜の値段は2万円ほどで龍馬でしのぎを削っている状態。幕末カレー、龍馬伝説カレー、また長崎の地元で出している雑誌の品質の良さについても見てもらいたい。
- 高知新聞を長崎で読むと、森館長が面白いし非常に言いたいことを書かれていると思う。しかし、長崎新聞を読んでいたら更に視野が開ける。何というか、高知の人は熱心さが足らない。長い時間をかけてやるというのを嫌う傾向があるように思う。私はNPOを立ち上げて5年前にベルギーで画家・岸田劉生の孫、画家の岸田夏子さんにお会いして、それこそ5年をかけて香美市立美術館で四国初の個展を開催することになった。しかし、5年もかかるとは。長崎はちびちび話題を出してくるアピールの仕方がうまい。高知も負けていてはいけないと思う。
(2)根木勢介さん「土佐の山林と海運・・・龍馬や弥太郎が、見ていた風景」
平尾道雄さんの『龍馬のすべて』を読んで思う、龍馬が海運を志していたことについての記述。
(資料参照→ academy-20100903-negi.pdf)
当時の武士は、そろばん勘定を嫌っていたが、龍馬の考えは武士的精神からいうと異端だ。基本的に土佐国は閉ざされた藩だった。そこからどうやって出て行くのかというと海。土佐の杉、檜、東部地域では樽にする材木などがよく売られていた。高知沖の室戸沖はいちばん波が高いということで大変だけど、西回りになると遠いということで、よく通っていたのではないだろうか。龍馬の時代にも木材運搬の海運業はあった。安田へ行くときも木材運搬の景色は見たはず。もっとその時代の海運に注目すると面白いのではないか。
2、紀要進捗状況の報告
リーブル出版 新本さんより 「第2回 現代龍馬学会紀要」の進捗状況について。
3、事務局より 理事会決議のご報告、及びお知らせ
- 理事の下元正清さんが体調不良のためやむなく辞退・脱会されました。
- 「第22回 一関全国龍馬ファンの集い」にて「現代龍馬学会」の設立を発表します。
- 2011年1月1日(土)より、海の見える・ぎゃらりいにて「現代龍馬学会研究発表パネル展」を行うことになりました。発表者は春野公麻呂さん、渡辺瑠海さん、小島一男さん、公文久雄さん、鈴木典子さん、宮川禎一さんの予定です。140×90センチのパネルを各2枚使用し、現代龍馬学会のユニークな取り組みを紹介していきます。
★おしらせ
次回の月例会は11月5日(金)14時より記念館B2講義室で行います。
次回勉強会の講師は 江上英治さん「龍馬のルーツ・発想を探る」、鈴木典子さん「坂本龍馬とブーツ」他、いよいよ終盤へと差し迫ってきた大河ドラマ『龍馬伝』に伴い、記念館学芸員による解説などを行います。どうぞふるってご参加ください。





