2006年1月アーカイブ

玄関で存在感

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 厳寒。「おお!寒!」。
「皆さんお元気でしょうか?」。
さて、入り口が替わって2ヶ月あまりです。この改革がヒットでした。特に玄関で存在感を示しているのが、龍馬の像です。
背丈2メートル、重さはプラスチックなので、大きい割にさほどではありません。私が朝、ガラガラ引いて玄関前に出し、夜間は引っ込めるのです。
 私はいつもカメラマン。
若いカップルは龍馬とお龍さん気分で仲良くパチリ。
団体組は、龍馬像を取り巻いてVサインです。
手にぶら下がったり、抱きついたりする人も。
モテモテです。
 龍馬像も「感謝、感謝」と言っているような表情に見えます。
 来館の折には是非、一緒に写真を撮りましょう。
お待ちしております。

お国自慢

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記念館の受付に座って8年になる。
観光地にあるこの館にやってくるお客様は様々だ。
お遍路さん、「会社に内緒で来ました」という出張中のサラリーマン、朝からご機嫌に酔っぱらっているツアー客も多い。
中には、せっかく来たのに館内をほとんど見ることなく、受付でおしゃべりして帰る人がいる。
話題は『お国自慢』
「○○県にはもっと素敵な所がたくさんあるし、食べ物もおいしいよ。」等々。
("食"への意見が圧倒的に多い。食物の恨みは恐ろしい・・・。)
自分の住んでいる所の自慢で30分近く語り続ける人もいる。
相槌をうちながら、試しに高知県の宣伝をしてみる。
大反論をうけてしまい、こちらの負け。
旅行に出る目的が「ストレス発散」という人も多いだろう。
私達におしゃべりすることですっきりし、楽しい旅行になるのかも知れない。
高知県にも素敵なところや、おいしいものがありますよ。
できれば他でストレス発散してから、記念館の受付へどうぞ。
お互い楽しく『お国自慢』しましょう。

勝負!

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 森館長から届いた年賀状には「今年は勝負の年。黙って、前進あるのみ」と書いてあった。意気込みを感じる文字だった。昨夏の就任以来、館長は“勝負”という言葉をよく口にしてきたが、最近ようやく私にもこの言葉の持つ明確な意味が理解できてきたように思う。
 4月から当館は、指定管理者として今までとは違う運営方針を持って事業を執り行っていくようになる。県民はじめもっと多くの方に当館を訪れていただくようにするために、館長の言葉を借りれば「命がけで取り組んでいかなければならない」のだ。
 NHKテレビで感動的な番組を見た。小児心臓外科医・佐野俊二さんを紹介したもの。
 1%の可能性に賭ける命の現場で、一人でも多くの命を助ける仕事をする佐野さんに、失敗は許されない。そして、プロとは「誇りと責任感を持って、努力を続けること」だと言う。佐野さんは、患者さんから絶対的な信頼を受けている。「僕はエリートではないんですよ」とほころぶやわらかな笑顔の向こうには、計り知れない努力が存在しているのだろう。
 来月にはイタリア・トリノで冬季オリンピックが開催される。華やかに見えるフィギュアスケートの世界でも、厳しい練習が繰り返されている。新しい採点法に変わり、今までのやり方が通用しなくなった選手たちは、ひたすら勝負の世界に賭けている。甘えは許されない。
 勝負。どんな世界にいても同じだろう。館長が言う言葉の意味が分かりかけた気もする。

 企画展「亀山社中と海援隊」もいよいよあと一週間。お見逃しなく!!

花二題

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 1か月余り前、北海道・とかち帯広空港に降り立つ私を迎えていたのは、眼下に広がる雪をいだいた日高山脈だった。大地には柏林や白樺林も点在する。私は、何度か旅をしたこの大地に、以前と違う思いを持ってやって来ていた。もちろん仕事として来たのだが、懐かしいときめきがあった。
 帯広に来る前に私は、抜けるような青空を背景にしたこの日高の風景を見ていた。小さな油彩画だったが、その迫力に心を打たれた。描いたのは、坂本直行。開拓農民として、山岳画家として生きた人だ。
 広大な山脈の裾野、足元に咲く小さな花々も描き続けた。直行さんの絵を通して、花々を愛する人も多い。直行さんと同郷の帯広出身のオカリナ奏者本谷美加子さんは、直行さんの描いた花に合わせた曲を作りたいと話していた。野に咲く花たちは本谷さんの曲に合わせて、どんな表情を見せるのだろう。
 世阿弥に「自力より出づる振舞あれば、語にも及び難し。その風を得て、心より心に傳はる花なれば、風姿花傳と名附く」とある。芸道で厳しく花を求め続けた人の言葉である。有形無形に直行さんと通じる。
 当館の館だより「飛騰」の題字を揮毫してくださっている沢田明子さんの書展が、高新画廊で開かれた。沢田さん主宰の画廊「北山」開設10年記念でもあり、10年という節目の集大成にふさわしい、とりどりの作品で彩られていた。
 報道写真からインスピレーションを得て書き続ける「小(りっしんべん)」シリーズや自身の言葉で綴られた書の数々。文字は形として元素に帰り、形成された当時の形のままで画になっている。大家にふさわしい筆遣いでありながら、絵のように歌のように語りかける書の持つ風景の豊かさを感じる。
 84歳の沢田さんが会場を歩いている。粋でシックなドレス姿もさることながら、この方が動くと空気がつられて動き出す。沢田さんの動きは気配となって、会場を揺らす。「もう咲かないと思った花が咲いた。一番きれいな花だった」という言葉にも目が止まった。
 「年々にわが悲しみは深くして いよよ華やぐいのちなりけり」。岡本かの子『老妓抄』にある歌が、これほど似合う人はいないと思った。

好きな幕末の志士

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一昨年の11月、梼原ではもう一週間もすれば雪が降るという頃、坂本龍馬記念館のカルチャーサポーターと歩く“龍馬脱藩の道”ツアーに参加した。

朝8時半に高知県民文化ホールを出発、葉山村を通って、東津野村へ。
国道197号線から細い道に入る。赤ちゃんの手のひらほどの大きさの真っ赤な紅葉がはらはらと舞う階段を登ると、そこには風に向かって立つ吉村虎太郎がいた。一つに束ねた髪と着物が風にたなびいている。龍馬の銅像は“静”、対する、虎太郎の銅像は“動”である。

土佐の庄屋出身の吉村虎太郎は、土佐勤王党に参加、脱藩し、大和で挙兵するが諸藩兵に攻められて鷲家口に戦死した。彼が最期に詠んだ詩。

“ 吉野山 風にみだるるもみぢ葉は 我が打つ太刀の血煙と見よ ”

鮮やかな赤色をした紅葉の舞う中で聴いた虎太郎のその詩は、私の心に大きく響いた。
それが吉村虎太郎との出会い。

幕末の志士の中では吉村虎太郎が一番好き。
歴史は以前から好きだったけれど、志半ばで果てていった虎太郎が何を目指して、どう行動したかを知りたいと、より歴史に興味を持つようになった。

この春にも梼原町で”脱藩の道バスツアー”を行う予定です。
みなさんにもこのような出会いがあるかもしれません。
ぜひご参加ください。

レモン

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 慌しい一日の終わり、ホットレモンで一息いれる。あたたかい。

 レモンを見ると、いつも小椋前館長のお顔を思い浮かべる。
もう何年も前、実家の庭でとれたレモンを館に持参し、休憩時間にレモンティーを皆に入れて出したときのこと。「ご実家のレモンの香り、楽しませていただくよ。」と、スライスした、たった一切れのレモンを、とても大事に味わってくださったことが本当に嬉しかった。心があたたかになった思い出。
「お子さんは元気?」などと、一人一人のことを気にかけてくださったりもした。
お客様に対しても、何かと気遣い、気持ちのこもった案内をなさっていた。

 人と人とのかかわり合いは、心掛け次第で、通い合うもの、与え合える何かが変わってくるような気がする。
周りの人へのあたたかい心遣いや感謝の気持ち、尊重する大切さを私も忘れないよう、お客様にも誠実な応対を心掛けていきたいと思う。

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 昨年の11月から新年1月までの長丁場となった。
「海の見える・ぎゃらりい」で開催中の、国吉 晶子さんの展覧会である。
龍馬の見た海に、溶け込むような国吉さんの抽象画は心に響いてくるものがある。鑑賞する人のその時の感情にもよるだろうが、同時に海の状態にもよる。海からのメッセージを伝える媒体にもなっているように思う。荒れる海、穏やかな波、はるかなる水平線、波頭に躍る漁船、急降下する海鳥・・・そんな光景に反応するのだ。
 「門」という作品がある。
“ぎゃらりい“の正面に置いてある100号の大作である。
ブルーを基調に白、赤、黄色の色彩が躍る。
「門」と思って見るとずばり「門」になる。が、「門」には色々あって、絵はそれによって色々変って見える。
例えば「人生の門」、「そうですねえ・・・」。「心の門は?」、「今日は開けっ放しです」。
「怒りの門が・・・」、「早くおさめなさいよ!」「門」は当たる光線と角度で、色を使って語りかけてくるのである。
 朝、出勤すると、一度はこのスペースに立つことにしている。
 国吉さんの絵にもすっかりなじんだ。
海を見て、絵を見る。
1日が始まる。
私は「門」をくぐって、入館者の訪問を待つ。
皆さん「門」を通って龍馬に面会したあと、国吉さんにもちょっと挨拶して「門」を抜けてお帰りください。お待ちしております。

今年の目標!

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 大河ドラマ「功名が辻」がはじまった。
高知の殿様になる山内一豊とその妻・千代の話なので、今年は高知県も大河効果を期待している。
 以前「新選組」が放映された時は「あの話は本当?」等、問い合わせが沢山あった。
今回も色々ありそうだ。
 受付にいるとドラマや本のワンシーンについてよく質問をうける。
答えられなかったりすると「エ~!! 観てないの?」と驚かれてしまう。
そこで龍馬が関係する番組などは、できるだけ観るように心掛けてはいる。
 龍馬ファンが必ず読んでいる司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」は、就職後一番に手にとったが、実は昔、一度読みかけて挫折した本だ。司馬さんの本はちょっと苦手...。
(もちろん何とか読みきりました。)
 さあ、「功名が辻」も司馬作品だ。ばっちり答えられるよう早く読まなくては!
ドラマが終わってしまう前に。

時節到来

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 降雪で迎えた昨年1月2日の開館と違って、穏やかな日和で始まった新春。年末にカルサポたちが飾った大きな門松も新しい年と皆様をお迎えするにふさわしく、入り口に華やぎを添えている。この正月も館は多くの人で賑わった。館の外では、冬の海が厳しくやさしく、大空と一緒に館を包む。館内の景色も変わった。
 気持ち新たに思う。本年もよい年で、今までより多くの方がここに来て、より深い感動を味わって帰ってくださるように…と。
 さて、昨年は龍馬生誕170年で沸いたが、今年は龍馬の甥の孫・坂本直行生誕100年。
 龍馬の甥・坂本直寛は、龍馬の夢のひとつであった蝦夷地に移住し、開拓や牧師の使命を果たすべくその地に根を下ろした。そして、その子孫は、北の大地に着実に根を張っていく。直寛の孫・直行もその一人。
 しかしながら、坂本直行と聞いて「あぁ、あの人ね!」と言えるのはかなりの方。それよりも「北海道帯広市の製菓会社“六花亭”。そう、チョコレートやマルセイバターサンドが有名よね。その包装紙の花の絵はご存知?」と聞いたほうが、話は早い。その花々を描いたのが、坂本直行その人である。(1906~1982)。
 直行は「なおゆき」と読むが、皆は親しみを込めてチョッコウさんと呼ぶ。(直寛も同じ。なおひろと読むが、チョッカンと言う人が多い)。直行さんは花の絵も多く描いたが、実は日高の山々を愛し、原野を愛した山岳画家である。だが、画壇にある画家ではない。山と絵を愛しながら、北海道大学農学部を卒業した後、十勝の原野に裸一貫で飛び込んだ開拓農民なのだ。何よりも、限りなく厳しく美しい自然と共に生きた一人の人間である。
 龍馬の子孫でありながら、龍馬を語ることなく過ぎた直行さんだが、今に生きる私たちは、直行さんの中に龍馬の生き様を見る。武骨で、一徹で、ユーモラスで、やさしくて、厳しい大地で信念に生きた一人の男。残された数多くの絵もまた、その人を語る。
 今年秋には、その直行さんの絵画を北の大地美術館(中札内美術村)やご遺族などからお借りして、初めての里帰り企画展を開催する。多くの方に感動をお届けしたい。

情報に感謝

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 おめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
さて本題に入ります。
昨年末にホームページで年始の駐車場情報を流したところ・・・、午前11時に駐車場が満車になり、ある県外のお客様から「臨時駐車場はどこや?」と問われ、私もびっくり。今まで、その事を問われたことなど一度もありませんでした。「奥の看板に沿って進んでください!」と案内すると「OK!」と言って臨時駐車場にまっすぐ。
やっぱり情報は大切だなとつくづく感心したことでした。5月のゴールデンウィークにも情報を流し、車の流れがリズム良く駐車場に案内できるように頑張ります。
2006年は幸先良い年となり気合が入ってきた!
頑張ります!

新年早々

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 2006年がスタートした。
年末の異常寒波がうそのような、暖かい穏やかな日和となった。館は2日からオープンで、待ちかねたかのような入館者でにぎわった。まるで初詣に来る人波みたいに。
 ところで館は昨年末、少し体裁を変えた。より親しみやすい記念館を目指しての試みである。ミーティングルームもその一つ。小学生からお年寄りまで、ちょっとした学習や、雨の際には食堂にも使える空間にした。
 部屋の奥に、耐火金庫二個を備えた収蔵庫もできた。「収蔵庫」についてはこれが館の泣き所になっていた。それは海に面した館の建物の設置状況に由来している。「龍馬記念館は潮をかぶる。まあ、ショールームと思えばいい。大事なものは置かれんぞ」などと陰口をたたかれた。が、そんな陰口はもう言わさぬ。自信も出来た。
 京都に住む院展画家(日本画)、前田直衛さんから館に寄贈いただいた「伏見・寺田屋」の絵も大きなアクセントだ。入り口から地下1階に降りる壁面に架けた。150号ほどの大作だから存在感は言うまでもない。皆さん前で足を止める。
 万全の態勢で新年を迎えた。
多い入館者に刺激されてMさんが、説明に立った。Mさんを入館者が取り巻いた。早速、企画展「亀山社中と海援隊」の最大の目玉「海援隊約規」(海援隊入隊の約束ごと)の説明に入ろうとして息を呑んだ。ケースの中の“約規”がないのだ。あっと気付いた。工事期間中、金庫にしまっていた。すっかり忘れていた。慌てて金庫から取り出し、ケースの中に入って陳列した。その間30分。冷や汗もんの新年解説開始となった。
二度と同じ間違いは致しません。
一同、心新たにお待ちしております。

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