2007年10月アーカイブ

独り言Ⅷ

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 一日一日が、最近本当に早く過ぎてゆく。12月17日(月)から始まる「幕末写真館展」の準備に追われているせいもあるだろう。とはいえ、色々な処からお願いしてあった古写真が次々と届く日々は楽しいものである。古写真とはいえ百数十年前の写真にもかかわらず実に鮮明であり、被写体を眺めていると確実に何かを語りかけてくる。そう、無言の声を感じることが出来る。

 ところで、コンサートへ行くとほぼ毎回思うことがある。それは演奏者の演奏がまだ終わらない内に、我先にと拍手をする人が大概いるということである。演奏者が最後の音を出した途端に拍手するなんて、折角の演奏が台無しである。音には余韻というものがあり、その響きの余韻はまだ演奏の一部であって、奏者は当然そこまで聞かせていると思うのだけれど。先日赴いたコンサートでも、わずかな余韻を楽しむことなくせっかちな聴衆が多かった。どうして急ぐのと言いたくなった。演奏者が同じことを言っていたのを、何かで読んだこともある。

 余韻を聞いたり感じたりするのは、何も音だけではなく五感で感じ味わうものである。とはいえ、今の世の中余韻を味わうなどと優雅なことを言っていられないほど余裕がないのかもしれない。けれどもせめて、五感を楽しもうと自ら出向いた環境では、余韻を是非堪能してみてはどうだろう。
 そこで「幕末写真館展」では、幕末のあらゆる写真の中でどっぷりと幕末を体験し、当時を体感していただければと思います。そして、願わくば何らかの余韻を是非ご自分なりに味わっていただければ幸いです。

近江屋・対談

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 館に設置した原寸「近江屋」=龍馬・慎太郎暗殺現場=が人気である。
 中に上がりこむ入館者の皆さんも少なくない。記念写真を撮る組もいる。龍馬の座っていた場所がポイントである。わずか8畳。歴史はここで回転した。そう思うと、不思議な感覚に捕らわれる。神聖な場所のように見える。そのうち、考えが浮かんだ。

 この部屋で、いろんな道を歩む人たちに、“時代を動かす話”をしていただこうと。
 政治、社会、経済、文化…ジャンルは問わない。熱い思いをそれぞれに語っていただく。月に一回。まさに「近江屋・対談」。
 スペースが狭いのがちょっと難だが、限定30人ほどなら何とかなる。早速、人選に入った。そしてトップバッターがあっという間に決まった。この人しかいないという人物である。
坂本家、9代当主、坂本 登さん(東京在住)だ。
 登さんは11月15日、龍馬の生誕祭に出席のため高知へお見えになる。そこでお願いの電話を東京にかけた。受話器の向こうで、いつもの「フフフ…」の笑い声と「いいですよ。難しい話抜きで」。快諾していただいた。
 坂本家9代当主が、「近江屋」に座る。床を背にして火鉢の前に。
 その光景を想像しただけで興奮している。
 11月15日午後5時半(予定)館は“幕末”の風が吹く。

龍馬に願いを☆

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龍馬記念館地下1階の図書閲覧コーナーに「拝啓龍馬殿」と題して、龍馬へのメッセージを寄せていただくスペースがある。
まだ字の書けない子供さんは龍馬の似顔絵を、龍馬が大好きな方は用紙の裏側にまで、熱心に1枚の紙に向かう姿をよく見かける。
その中からいくつかご紹介。

「りょうまさまこんにちは。おひめさまになりたい。
 どうしたらなれますか。おしえてください。おげんきで。」

「天下一の貴殿に頼みごとがある。
 1.それがしを世界一の男にしてほしい
 2.全世界の人々が平和でくらせるようにしてほしい
 以上のことを頼みます。                   」

龍馬の声が聞こえてくる。

「わしは魔法使いじゃないき…。
 けんど、目標に向かってずっと頑張りよったら、
 いつか絶対に、夢は叶うぜよ!!」

樋口真吉展始まる

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“歴史街道”を歩いていると、思わぬ人物に出会ったりする。
声をかけて、ちょっと話したのがきっかけで、生涯の友になったりもする。
樋口真吉さん(1815~70)がそうである。
「えっ知らない?やっぱり。ちょうど、真吉展を始めました。ご覧になってください。真吉と龍馬の関係を通じて、幕末が見えてきます」。

 詳しくは-龍馬を見抜いていた男-「樋口真吉展」12月16日まで。
第一会場(B2)でいきなり見せます。真吉の剣豪としての一面です。独特の剣さばきを支えた、独特の長い刀。肉厚の先細、無反り、一見槍である。作は名刀工「左行秀(さのゆきひで)」。刀剣ファンなら見逃せない名刀という。朝に晩にこれを鑑賞している。まこと、美しくて、柔らかくて、それでいて毅然としている。吸い込まれそうな魅力とはこのことを言うのだろう。これを腰に帯びていた「樋口真吉」という武士を想う。

 二階会場は、20センチほどの人形になった真吉と、和紙に焼付けられた等身大の真吉が待っている。中心になるのは、真吉が残した日記「遣倦録(けんけんろく)」だ。小さなノートだ。だがそこに真吉が龍馬に寄せる深い思いが一言で残されている。「坂竜飛騰(ばんりゅうひとう)」。“龍馬がいよいよ、新しい日本国を創り出すために、動き出したぜよ”そんな思いが込められている。先に書かれた字の上に黒々と重ね書きしている。真吉の確信に満ちた気持ちの高ぶりを、太字の迫力に感じるのだ。
 龍馬と真吉には20歳の年の差がある。若い龍馬と年上の真吉が“幕末街道”を駆け抜けた。砂塵を巻き上げて。
 ご鑑賞下さい。

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