2008年1月アーカイブ

独り言Ⅸ

user-pic
0

 現在開催中の企画展「幕末写真館」展準備のために、久しく独り言から遠のいていた。約4ヶ月の準備期間をひたすら走り続けて、12月17日のオープンを迎えた。4週間を過ぎようとしている今、来館者の皆様が回答してくださるアンケートが面白い。質問の1つに「お好きな写真がありましたか?」という項目を設けてある。今のところ、龍馬と土方が人気を集めている。もちろんその他の写真の表記もある。最終的には集計をとって結果発表をするつもりでいるので、皆様も1度来館されてアンケートにご参加いただければと思います。
 さて、140点あまりの写真に囲まれ過ごしている数ヶ月、色々な経験が出来たことに感謝している。幕末というわずか15年の間に立場はそれぞれ違えども、皆信念を持って未来の平和のために行動していた。人のために命を捧げ、散って行ったひとりひとりの眼差しに触れることも出来た。今回の企画展においても色々な方々の何気ないご協力を得て、無事初日を迎えることができたことは本当にあり難くうれしい。とかく自分のことしか考えられない自分勝手な話を多く聞く現代の世の中で、私も含め人のために何かするということを、大げさでなくさりげなく出来ればいいと思う。

新しい試み

user-pic
0

 最近の龍馬記念館は、新しい試みを色々行っている。今回の「幕末写真館展」にも、普段と大きく違う点がある。それは、写真一つ一つに添えられている解説パネルだ。今回は、写っている人物や背景の解説を単純に書いたものだけではなく、写真を見て感じた「イメージ」を添えている。
 通常、博物館の展示解説パネルでは、職員が感じたことや思い入れを込めて書かれたものは少ないと思う。展示や解説パネルに感情を込めると、イメージの押しつけや誘導に繋がり、来館者に見方を限定させる恐れがある。そのため展示担当者は、できるだけ事実をありのままに展示し、解説しようと努める。そうすることによって、来館者はそれぞれの受け止め方ができるのだ。しかし、それはある意味、無味乾燥な世界で堅苦しい文章といえる。展示する側も人間なのだから、感情も思い入れもある。今回の展示では、理解の手助けの意味で、展示する側の思いをあえて出すことにした。
 案の定アンケートには賛否両論の声があった。「イメージを書いてくれているので分かりやすい」「イメージの文章と写真が合わない」などである。イメージなんて人それぞれなので、確かに合わないものもあるが、ご容赦いただきたい。たまには人間味を感じる解説があっても許されるのではないかと、勝手ながら思っている。今回は学芸員二人の他に、館長と解説員Mの4人が解説を書いた。それぞれの人柄が出た「イメージ」の文章も楽しんでいただければ幸いである。
 私は龍馬記念館学芸員でありながら、幕末の中で大久保利通が一番好きだ。そのため、大久保に関しては「イメージ」の部分だけでなく、解説の部分にまで感情が少し入ってしまったが、今回だけは大目に見てください。

憧れ

user-pic
0

憧れは人に夢を見させてくれる。憧れがあるから夢に向かって走れるような気がする。
龍馬もかつて海の向こうにある世界に憧れ、夢を追っていた。
昨年、親しい人が一流の料理人目指してフランスへ修業に出た。身近な人が行くとなるとぐっとその存在を近くに感じる。母国でない国で活躍することは並大抵の努力ではかなわぬことだが、ぜひとも本場のシェフに負けない料理人となって活躍してくれることを切に願う。
私自身、海外には憧れや興味があってテレビの旅番組を観ることや旅行することが好きだ。
海外に行くと今まで自分が持っていた価値観が変わる瞬間を感じることができる。
価値観が変わるといえば少し大袈裟かもしれないが、その国ならではの文化や宗教、生活習慣といった自分が今まで知らなかった違いを目の当りにした時、なんともいいがたい驚きをおぼえる。紙面上、画面上で知り得るものはごく一部で、実際その地に降り立ち知る情報の多さには、何時の場合でもたじだじとさせられる。
また、私の海外に行ってみたいと思うきっかけはいつも何かに憧れてである。「憧れ」は興味や好奇心をかりたてる。それは勇気を起こさせ、夢実現へ行動の第一歩を踏み出させてくれる。龍馬も憧れを抱き、夢の実現のため奔走した。叶えた夢、叶えられなかった夢もあっただろう。それがまた、次の夢への弾みとなると思う。
現在当館では『幕末写真館』展が開催中だが、龍馬も含め写し出される写真の中の人々はどんな憧れを持ち、どんな夢を抱いていたのだろう…。

謹賀新年2008

user-pic
0

 あけましておめでとうございます。

 寒波が入り込んだ海は深い藍色に染まっている。海と空を分ける水平線は真一文字に伸び、まるで新年を言祝(ことほ)ぐ水引のようだ。例え今日という日が昨日の続きであってとしても、正月を迎えるということはなんと新鮮なことだろう。大気さえ違って感じられる。気持ち新たにこの風を深呼吸しよう。
 昨年度は坂本直行展による特別開館だった年末年始の開館が、今年度から本格的に無休となり、いつもと同じように年末年始も開館してお客様をお迎えしている。
 カルチャーサポーターの皆さんがつくった大きな門松が入館する人たちを新年に誘い、2日には同好会の皆さんによる土佐一絃琴の演奏がお正月らしさを演出した。
 高知では3月から「花・人・土佐であい博」が始まる。龍馬は“出会いの達人”と評されるし、その精神を掘り下げていくことも課題。であい博とのコラボレーションも楽しみだ。今年もまた多くの方たちのご協力や関わりの中で、記念館は成長していくことだろう。
 指定管理者続投が決まった記念館にとって、今年も新しい挑戦が始まる。どんな出会いが待っているのか。いや、どんな出会いをつくっていけるのか。正念場が待っている。

 よい年でありますように。本年もよろしくお願いいたします。

月別 アーカイブ

OpenID対応しています OpenIDについて

このアーカイブについて

このページには、2008年1月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2007年12月です。

次のアーカイブは2008年2月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。