2008年4月アーカイブ

大型連休

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 さあ、連休のスタートである。春から夏へ季節は動く。館の前にあるクスノキはもくもくと新緑を噴き上げている。坂道を登って来られる入館者の皆さんの額に汗が光る。水平線は春霞の中にある。しかし、海は青い。青くかすんでいる。漁船が白く航跡を曳いてその霞の奥に消えていく。

 館内にも浮き立つような気分が満ちてきた。展示資料自体が居ずまいを正しているように見える。「よーく見てくれ」、と胸張って正座しているものもあれば、つんと澄ましているものも。龍馬が乙女姉さんに書いた手紙なんかは、「内々に」などと言いながら実は読んでもらうのを待っているかのごとくオープンである。朝、館内をひと回りするとそんな空気にやる気を刺激される。

 折から館の企画展は「出会いの達人・龍馬」展。人と人の出会いが社会を創る。それが平和の原点だと龍馬の生き様に感じるわけである。前期は「友情編」、後期は「恩師編」となっている。
 あだ名で呼び合う“先輩”武市半平太。身分を越えた“友人”小松帯刀。頼りがいある“友人”西郷隆盛。尊重、信頼し合う“友人”桂小五郎。いわずもがなの“友人”高杉晋作。ずばり“戦友”中岡慎太郎…まさに、出会いが人を“創る”のである。
 連休期間中、館は例年多くの人でにぎわう。龍馬を通せば皆さん知り合い。県下では「花・人・土佐であい博」も開催中。出会いを満喫しようではありませんか。

 先日、龍馬の脱藩ルートである梼原町へ行ってきた。梼原龍馬会の方に招かれて行ったのだが、お土産に梼原町で作っている「お山のドレッシング」を頂いた。「あっさり味」と「こってり味」があり、これがこじゃんと旨い!今まで食べたドレッシングの中で最高と言ってもよい。特に「こってり味」が気に入った。今までより野菜が数倍おいしく感じられ、最近サラダを食べるのが楽しみになっている。添加物や化学調味料の類が一切入っていないので、体にも良い。
 容器に貼ってある説明書きには、ナスを揚げてかけるとおいしい、と書かれてあったので、それも試してみたが絶品だった。また、冷しゃぶのドレッシングとしても大変合う。
 難を一つだけ言えば、保存料も入っていないため、消費期限が短い点だ。これも体に良いが、買い置きができない。高知市内で売っている所を知らないため、近々梼原の太郎川公園まで買いに行かなければならないと思っている。実家の家族も気に入ったらしく、買ってきて欲しいと頼まれている。高知市から車で2時間かかるが、買いに行く価値のある一品だ。
 龍馬ファンの皆さん、脱藩ルートを辿る時には、ぜひ買ってみてはいかがですか?味見をしたい方は、梼原町太郎川公園内にあるレストラン「くさぶき」で食べられるようです。

独り言XⅡ

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 記念館周辺の桜はほとんど葉桜になっている。桜を楽しめるのはほんの一瞬で、その短命さがまた美しい。
 記念館では現在2階企画展示コーナーで「刀は“語る”坂本龍馬記念館所蔵品」展を開催している。展示ケースには刀が並び、その後方に慎太郎、半平太、龍馬を描いた公文菊僊の掛軸がかかっている。
 朝、ケースを見ると描かれた慎太郎の立像に桜の枝が寄り添っていた。まるで掛軸に描かれているかのようにバランスよく桜が収まっていた。ガラスに映り込んだ桜の樹である。
 私はそれを見た時、以前観た舞台とドラマの一場面を思い出した。満開の大きな1本の夜桜にライトが当たり、地面には花びらが幾重にもなって落ちて行く。「その桜の樹の下には短い命を惜しげもなく散らしていった人々の魂が眠っている。」と言ったナレーションが入った。あまりにも昔で記憶が定かではないが、そういった内容だったことは覚えている。ライトアップされた花の異常な赤さが印象的に蘇る。
 まさに、幕末の志士たちとシチュエーションが重なった。映り込んだ桜が描いた偶然の掛軸。その全ての一致が胸を熱くした。
 桜には特別な想いがある。その潔く限られた時を大切にしたいと思う。

桜映して

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 4月になって、記念館周辺の桜が満開である。
県道から館への導入路も、行き着いた先の駐車場もピンク化粧だ。
そして1週間も経つと、早、はらはらと落ちかかり、道路が花びらの絨毯になっている。

 館では今年、季節のカレンダー制作を企画している。
そのために館を取り巻く四季を昨年から写真に収めてきた。
1月、2月の透明な海。一文字の水平線は緊張感さえ感じさせる。
3月は、ジャコ漁、豊饒の海である。そして4月とくれば、これは桜しかない。
「早く撮らないと、散ってしまいますよ」。
職員さんに言われて、カメラを持って外に出た。
こぼれんばかりの桜に、圧倒される。館を背景にパチリ、パチリ。
「桜」「船中八策の広場」「ガラス張りの館」「海」「空」。
アングルには事欠かない。

 「ここにもいい所がありますよ」と教えられたのは、なんと2階の展示室であった。
「桜テーマだから」「まさに桜ですよ」
「屋内じゃあ」「まあ来て、これを見てください」
展示室では、現在常設展「刀は語る」の展示中。
メインに5振りの刀が光っている。
刀の背後には龍馬、中岡慎太郎、武市半平太らの掛軸。
「ほら、ここから見てください」促されて示された場所に立って驚いた。
展示ケースのガラス面に玄関外の桜がくっきり映っているではないか。
桜の下を行く龍馬らの姿がある。時代を暗示する刀。
「たまたま、この光景を見てなんだか胸が熱くなりました」。その職員さんの感想であった。
 展示ケースに映った桜が、カレンダーに登場するかも知れない。

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