2008年12月アーカイブ

侮れない子どもたち

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 当館では今年9月、小学生向けの龍馬紙芝居を作成した。現在はそれを持って県内の小学校巡りをしたり、館を訪れた子どもたちに読んだりしている。まだ歴史を学ぶ前の低学年の頃から龍馬に親しんでもらいたい、というねらいで、いじめをテーマに簡単で分かりやすい内容にできている。今まで館を訪れる小学生は大抵5・6年生だったが、紙芝居を始めてから、2・3年生の来館が目立つようになってきた。とても嬉しい傾向である。
 基本的にはこちらから出向いて、1時間目の授業が始まるまでのわずかな時間を頂いて読むのだが、先日は45分頂いて、3年生に紙芝居と龍馬の話をしてきた。紙芝居の前に、子ども用パンフレットを配って龍馬のプロフィールや家族の紹介を行い、その後に紙芝居を読んだ。興味深そうに聞いてくれて、所々笑い声もあって上々の手応えだった。紙芝居後に、龍馬の行った仕事について話しをしようと考えていたが、意外にも質問の手が次々と挙がり、それに答えるだけで時間を費やしてしまった。
 最初の質問は、「龍馬が写真を撮った時は白黒写真だったんですか?」というものだった。「そうです。昔の写真は…」と答えていると、横から別の子が「昔の写真は薬品を使ってたんだよ」と教えてくれた。「えっ!そ・その通りです」(なぜ知ってるの?君は本当に小学3年生?)と思いながら私は答えました。その他「篤姫と龍馬は友達だったんですか?」など大河ドラマ関係の質問もあった。それから、パンフレットの「龍馬は新しい物好き」の文章を見て「今の高知県の人は新しい物好きで、新しいお店ができるとすぐに駆け付けて満員になるけど、龍馬も同じ高知県人なんだと思いました」という感想もあった。
 先生が「この質問で最後ね」と言ってからも4・5人手が挙がるほどで、3年生といえども侮れないなと思った45分だった。紙芝居のお陰で、今まで接する機会が無かった学年と接することができ、とても新鮮でこれからが楽しみになってきた。

過ぎ行く日々

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もう師走も半ばになり、今年もあとわずか。
受付に座るとちょうど目の高さに見える歩道の上、降りそそぐように落ちゆく木の葉が風に舞う乾いた音。
その先の遊歩道にびっしりと落ちていたシイの実も今はまばら。
勤務時間前に早く来てたくさん拾ったシイの実を、家で水にくぐらせて干してきたからと、いつも明るくまじめな警備員さんKちゃんが分けてくれたのはほんのこの前だったような…。彼女の心遣いをうれしく思いながら、大喜びの娘とフライパンで煎ったシイの実はなんとも香ばしい秋の味だった。
短かった秋…。
寒い朝、「はや正月が来るぞ。…いよいよ(土佐弁:本当に)早い。」としみじみつぶやく館長。
思えば歳を重ねるごとに、月日は加速度を上げて飛ぶように過ぎていく。
展示室の龍馬の写真を目にすれば、彼の33年の生涯もまるで駆け抜けるようであったろうと思いを馳せずにはいられない。
その短い33年間、命を賭けても成し遂げたい熱い思い、心揺さぶられるできごと、すばらしい人々との出会いと交流…、あんなにも多くの手紙に書き残せるほど人に伝えたいことがあった龍馬の人生は、本当に豊かなものだったのだと思える。
信念を持って何かを成す達成感は容易に得られるものではない。
それでも様々なものを自分なりに感じながら、
心豊かに生きていきたい。
美しいものを目にする感動、人の温かな心、大切な人達とのつながり、その中で何気なく交わす会話、笑顔、さりげない優しさ、思いやり…。
足早に過ぎ行く日々だからこそほんのひとときの小さな幸福感も大事にしたい。

思いは同じ

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龍馬記念館には老若男女問わず、毎日たくさんの方が来館される。
全国、はたまた海外からもやってくる。
育った土地も環境も違う人達が龍馬を知って同じ思いを抱いて帰っていく。
思いをつなげる龍馬はすごいと日々実感する。
他人と他人が分かり合うことは簡単なことではないし、時間もかかる。
けれど、何か一つでも同じ思いを持っていれば、分かり合えるのだと、たった1時間前までは全く知らなかった人達と龍馬を語って、そう思う。
龍馬は人と人とのつながりを大事にしていたが、ここで働く中で、そのことの大切さを身を持って学んでいる。
龍馬記念館で働く者として、もっともっと龍馬の魅力を伝えられるよう、思いと思いをつなげられるよう、日々頑張っていきたい。

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