2009年2月アーカイブ

風のリーフレット

user-pic
0

手元に一部のリーフレットがある。
表紙の題は「龍馬と歩く」。
龍馬・桂浜プロジェクトの作成である。
weblog-090224.jpg
このプロジェクトには地域の活性を目指す7社(公、民)が参加している。
坂本龍馬記念館もメンバーの一員。
思うところは、それぞれの“特技”を生かして、桂浜を“龍馬の聖地”にしようと燃えていることだ。
先日、リーフレット作りのために、熟慮したモデルルートをバスで試走してみた。
龍馬生誕地を皮切りに、坂本家の墓所、田中良助邸、八畳岩にも立った。
寄り道して、岡田以蔵のお墓。
息切らせながら和霊神社の階段も上った。
解説、ガイドは館の学芸員。
「やっぱり、違う。面白かったし、龍馬がぐんと近くなった」
評判上々の試走となった。
その成果が、このリーフレットに変わった。
龍馬が胸を張っている。
桂浜の海はあくまでも青い。
リーフレットはやがて旅立つ。
風になって日本のあちこちを旅する。
そして、龍馬ファンを連れて桂浜に戻ってくる。
その様子を想像して、独り笑いしてしまった。

龍馬からの手紙

user-pic
0

 開館前の誰もいない展示室。企画展コーナーに入ってすぐ左にある、腰の高さの小振りな展示ケースの前で足を止める。
 中に納まっているのは龍馬直筆の本物の手紙。ガラスに顔を近づけ、しゃがんでみる。手紙との間隔はわずか。龍馬はこの紙をこれくらい近づけて書き、手にして紙面を見つめたのかもしれない。濃く、薄く、かすれ、また濃く、薄く、かすれ…。のびのびと踊るような筆遣いの文字が、言葉が、心の声が直に語りかけてくるような不思議な感覚。
 書き留められているのは龍馬の生きた時間の中の一瞬。気持ちのまま一気に筆を走らせた手紙そのものをこんな間近で目にしているなんて…。
 宛名は「乙様」。遠く離れた大事な弟の手紙を乙女姉さんは何よりうれしく読んだのだろう。全く関係のない他人ながら読ませてもらった私まで、包み込まれるような温かな気持ちになれる。
 142年の時を経て、今彼の手紙はすべて、読む人皆に宛てられた龍馬からの励ましの手紙になったのかもしれない。共感し、笑顔になり、涙がこぼれ、元気をもらい、勇気づけられ…。どれだけ時が経とうと、人の思いは色褪せないものなのだ。

月別 アーカイブ

OpenID対応しています OpenIDについて

このアーカイブについて

このページには、2009年2月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2009年1月です。

次のアーカイブは2009年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。