2009年5月アーカイブ

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 “高知の台所”と言われる大橋通り。かつては(というほど昔でもないが)、天ぷらを揚げる店や魚屋の呼び込みの声が響き、夕餉の買い物客で賑わっていた。こぎれいなアーケードになった今、往時の活気は感じられない。前掛け姿の元気なおんちゃん、おばちゃんたちが行き交っていたあの頃が懐かしい。
 この大橋通りから追手筋に抜ける一角に“ひろめ市場”がある。開設以来10年が過ぎ、県民や観光客の人気は高い。アジアの屋台街を彷彿とさせるここに高知の食と元気が集まっているようだ。
 もとは幕末の土佐藩家老、深尾弘人(ふかお・ひろめ)の屋敷跡で、ひろめ市場ができる前には“ひろめ屋敷”とか“ひろめ”とか呼んでいた。近くの高校に通っていた私は、“ひろめ”にあった太鼓まん(まんじゅう・大判焼)屋やパン屋、本屋などによく通ったものである。
 そんな思い出もあるひろめ市場の一角。私は毎月第4木曜日、『龍馬を知ろう・語ろう会』と銘打つ会で話をしている。へんしも会主催で、4月から1年間の予定。「へんしも」とは土佐弁で「急いで、すぐに」の意。いいことはすぐに実行!という、ひろめ市場テナント会の女性たちが中心である。
 お城のすぐ下、吉田東洋や武市瑞山殉難の地もすぐ近く。ひろめさんは山内容堂の信頼が厚く、東洋の施政にも貢献した人。追手筋界隈には幕末がいっぱいある。
 天ぷらやお惣菜の匂い、混沌としたざわめきに包まれながら龍馬を語る。実に土佐風で面白いものである。

日常の風景

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 記念館出口の小さな住人、まるまるとふくよかなすずめ達。スロープの柵のワイヤーにとまった姿は、五線譜の上の音符のよう。子すずめのユーモラスな羽ばたきの練習。(近寄って目が合っても逃げません。)受付の自動扉のガラスの枠がさながらフレームのようにおさめた小さな風景。
 その奥に広がる雑木林。梅、桜、シイの木・・・年月を経た文字どおり様々な種の木々が密生し、吹き渡る風にいっせいにざわめく。
 豊かに茂るクスノキ。降り注ぐような落葉と共に芽吹いた若葉の淡くみずみずしかった新緑の色も、今は深い緑へと変わっている。木々の間わずかにのぞく空の色の移ろい。入り口に立つ龍馬像を透かして届くまぶしい光。夏が近い。
 受付からの見慣れた日常の風景が、心に潤いを与えてくれる。

4月から始まった「近世土佐の焼き物展」。大変好評です☆

もう何年も何年も、龍馬記念館の企画展が変わるたびに
毎回観に来てくださっているおじいちゃんがいます。

龍馬のことが好きなのかな?幕末に興味があるのかな?
でもおじいちゃんはいつも何も語らずに帰っていきます。
そして、企画展が変わると必ずまた観に来てくれるのです。

ところが...、今回の「近世土佐の焼き物展」ではちょっと違いました。

帰り際、受付に立ち寄り、少し興奮した様子で
「いや~、良かった。とっても良かった」と言ってくださったのです。
そして、私がお見かけしただけでももう3回は観に来てくださっています。

龍馬でも幕末でもなく、「焼き物」がおじいちゃんのツボだったとは...。
(ダシャレじゃないです‥)

龍馬記念館ツウのおじいちゃんもオススメ!
「近世土佐の焼き物展」ぜひご覧ください☆

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「近世土佐の焼き物展」関連イベント
“尾戸焼き体験教室”開催
◆ 日時・・・成形から完成まで3回コース(各回とも午後1時より)
1、5/17(日) 成形(約2時間)
2、6/7(日) 絵付け(約1時間)
3、7/5(日) 作品受取 ・ 登り窯跡見学
◆ 場所  谷製陶所 高知市鴨部1366
◆ 料金  2,000円(3回分)
◆ 持ち物  タオル(手拭き用)
◆ お申し込み先 土佐歴史資料研究会
            高知市北本町3丁目8-15 TEL:088-861-3011
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霧島連山

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weblog-090509.jpg 今年の4月1日から坂本龍馬記念館に勤め始めました(山)です。やっと1ヶ月が過ぎ、職場の雰囲気、仕事の流れに慣れてきたところです。
私はここに来る前に九州の宮崎市に3年程住んでおりました。その3年間で、私の頭に刻み込まれた一つの風景があります。晴れた日の夕暮れ時、はるか南西の空に陽を浴びて浮かぶ霧島連山の姿です。今でも目を閉じれば雄大な霧島連山のシルエットが浮かぶのです。
 霧島連山は、宮崎県と鹿児島県の県境に位置し、1,000メートルを越える山々が連なっています。そう、かつて坂本龍馬もお龍さんと新婚旅行で訪れた場所です。私も何度か霧島連山を訪れ、そのたびに雄大な景色に感動した記憶があります。中でも圧倒されたのが「霧島神宮」でした。坂本龍馬も百数十年前に、お社と対面した時の率直な気持ちを乙女姉さんに宛てた手紙にこんな風に綴っています。「霧島山より下り、きり島の社にまいりしが是は実大きなる杉の木があり、宮もものふり極とふとかりし。」つまり、社と取り巻く荘厳な風情に触れて感動した、というわけです。
 霧島神宮は霧島連山の麓、鹿児島県側に位置し、国内でも最古に入る由緒ある神宮です。現在の朱塗りの本殿を含め、境内のご社殿は約300年前に建て替えられていますが、色鮮やかで絢爛な姿には、歴史の重みと厳かな気持ちを感じさせてくれます。
 また、ご神木である大杉は、樹齢800年となり、樹高35メートル、幹周り7.3メートルの巨木には、参拝客も圧倒されてしまいます。
 かつて坂本龍馬も訪れた霧島神宮。龍馬とお龍さんへの思いを馳せながら一度訪ねてみて下さい。

 

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連休開始。館はとたんににぎやかになる。
桂浜全体がわーんと共鳴して、気持まで高ぶってくる。
それに今年は、例年とは少し違う雰囲気がある。
休日の高速道1,000円。
来年のNHK大河ドラマは「龍馬伝」。
これらを追い風とするなら、
世界を駆け巡る豚インフルエンザ情報は逆風に違いない。
2日から5日までは、館は時間延長を実施する。
開館は平常より10分早い午前8時50分。
閉館は午後6時とした。合計で1時間10分の延長だ。
館のホームページも今日から一新である。
そして、職員の制服も衣替え。
デザインごと変えて夏用になった。
初夏の気配濃厚な"龍馬の見た海"には、
ジャコ漁の漁船が数隻。
その横を白い腹の貨物船が航跡を曳いて
水平線に向かって行く。

 

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