人祭-じんさい-

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「この街のために-魅せます、心意気-」
これをテーマに行なわれたイベント「人祭」(じんさい)に龍馬記念館もブース出店してきました。
「人祭」は、今年が第1回目となる、新たに立ち上げられたイベントで
11月8(土)9(日)10(月)と、高知市の中央公園で行なわれました。
高知市の中心街で飲食店を営む方たちのブースでは、ビールやカクテルなどのアルコール類からコロッケ、焼きそば、豚汁、そして高知名物「塩たたき」までが販売され公園中央に設けられたステージの上では、地元バンドによるライブやよさこいパフォーマンス「RYOMA生誕記念クイズ」などが催されました。
小雨の降る中にも関わらず、多くの方がお祭りに参加し、普段から中央公園を通り道にしている方たちもビール片手にブースをのぞいたりと、お祭りは大盛況でした☆

が…、龍馬記念館のブースは足を止める人もまばらで、吹きっさらしのテントの中色々な意味で寒さが身にしみる2日間となりました(T-T)。。。

しかし、この経験から見えてきたことも!

記念館のミュージアムショップに来てくださる方と言えば、龍馬が大好きで、桂浜の龍馬像と記念館を目当てに全国各地からはるばる訪ねてくださる方ばかりなので、龍馬グッズへの反応もとても良いのですが、高知の人にとって龍馬は、“英雄”ではなく、“詳しくは知らんけどちょっとスゴいことをしたおんちゃん”なので、中央公園で龍馬のグッズが売られていても、誰もが、「ふ~ん、龍馬ねぇ~」という顔で通り過ぎてしまうのです。
龍馬にさほど興味のない高知の人々のそうした反応はとても新鮮に感じられました。
以前にとったデータから、龍馬記念館の来館者のうち、高知県内の方は1割にも満たないことが分かっています。
龍馬記念館の今後の課題は、やはり、高知県内からもっとたくさんの方にお越しいただくことなのです。

* * * 高知県のみなさんへ * * *
「坂本龍馬記念館」って知っちゅう?
聞いたことはあるけど、どこにあるか分からん??
龍馬記念館は浦戸城の跡地、桂浜の龍馬の銅像から車で2分の所に建っちゅうで。
みんなも、小さい頃に遠足で桂浜に行ったことあるろぉ。あの近くやき。
ここからの眺めは最高で!
みんなが子どもの頃に遠足で見た海と、龍馬が170年前に見た海と、
今ここから見える海と、なんちゃあ変わらんで。
そんなん見んでも分かっちゅう?
いやいや!まぁえいき、いっぺん見に来て!!
ほいたら待ちゆうきね~。
* * * * * * * * * * * *
 
一度、ここに足をお運びいただき、龍馬の見た海を眺めてみてください。
そして、龍馬の手紙をちらっとでもいいので読んでみてください。
「あぁ、坂本龍馬って、けっこうスゴいことした人ながやね」
そう思っていただけるはずです。
「まぁ、眺めもいいし、今度県外から友達が来たら連れて来ちゃろぉかな」
と思っていただければ大喜びです☆

もちろん!高知県外の龍馬ファンのみなさんのお越しもお待ちしております。

ほいたら待ちゆうき。

龍馬像原型

本山白雲作、桂浜の龍馬像原型が、企画展示室に座って一ヶ月になる。
毎朝、「おはよう」と挨拶するのが日課になった。
なぜか「おやすみ」は言ってない。
と言うことは私にとって龍馬像は朝型イメージかもしれない。
仕事前に元気と勇気をもらう。
像の前に立つと、その時々、表情を変えるように感じる。
いかめしい日があれば、穏やかな目線に和んで見える日も。
毅然とりりしくそれでいて優しさがこたえられない。
後ろ姿の肩の辺りに優しさを止まらせている。
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そんな龍馬表情をポストカードに作ってみた。
7枚組。一枚は実際の桂浜像。原型の表情は6枚である。
厳選の6枚。
初めての公開記念。1セット500円で限定販売を開始しました。

そう、「龍馬伝」の龍馬役が福山雅治さんに決定です。
原型の龍馬サンも異存なさそうですよ。

晩秋の夕空

夕刻、辺りが少しずつ暗くなり始めた頃。
「今空がすごくきれいなき、カメラ用意して。」と誰か(館長?)の声。
薄暗い海と空を想像しながら、居合わせた職員とともに海側の広場に出て息をのんだ。weblog-081102-01.jpgweblog-081102-02.jpg
空一面に広がる雲は美しすぎる茜色。ほの暗いブルーグレーの空との幻想的なコントラスト。沈みきったはずの太陽の残光が、複雑な形の雲を染め、海原にも淡いピンク色を映して…。
しかしそれもつかの間、ふと気づけば茜の光は消え、群青の空わずかに星の瞬き。
自然の成せる神秘な美しさを皆で共感し、笑顔を交わして心和んだひと時だった。

"会いたい"思い

 見つめ合った瞬間、もう目が赤い。
親指と人差し指が目頭にゆく。
口元は震えていた。
「やえきさん!覚えちゅうかね。須崎の!」
「分かる、分かる!すさきの ○○さん!」
男同士、握り合った手がもう抱き合っていた。

 館の「海の見える・ぎゃらりい」が今、演歌そこのけ、“涙の再会場”になっている。
ギャラリーでは洋画家、挿絵画家の吉松八重樹さん(82)の油絵と挿絵の展示している。
題して「吉松八重樹と故郷との出会い」展(11月16日)
上野の森美術鑑賞を受賞した大作50号の油絵、川端康成もほめた「雪国」駒子の挿絵。
約100点が並ぶ。
東京在住の吉松さんは地元浦戸の出身である。
ただ、機会に恵まれず、30年ぶりの帰郷となった。
 地元の人たち、吉松さん、互いの“会いたい”思いがスパークしたのだ。

 次から次へと現れる友人、知人。
見つめあい抱き合う。
取り巻く絵と広がる海が、時代の歯車を逆回転させ、止める。
幸せ気分が館内に満ちてゆく。
「涙を流して体重が軽くなりました」三日目、ベレー帽の吉松さんは言いながらもう涙であった。
窓の外は、季節を急ぐ秋雨が、灰色の海に消えてゆく。

桂浜に『RYOMA』を描く

来月11月16日(日)桂浜で「龍馬まつり」が開催される。
少年剣道大会や宝探し、綱引き大会など多彩な行事が予定されている。
地元、浦戸地区の皆さんの企画は、
龍馬を呼ぼう!大漁旗と人のパフォーマンス“おーい龍馬”である。
これが面白い。
面白いが、結構手がかかる。ま、それだけにやりがいもあろうと言うもの。
簡単に言えば、桂浜の砂地に大漁旗を使って『RYOMA』の文字を描く。
ただ、立てたり敷いたりするのではない。
一枚2メートル×2.5メートルの大漁旗の四隅を人間一人ひとりが持つ。
これが“ミソ”である。
リーダーの合図で上げたり下げたり。
一回15分間のパフォーマンスを、午前と午後の2回演出する。
中で「おーーい龍馬」を合唱だ。
机上の計算では、動員800人が目標。
これが難題。地元だけでは当然足りそうにない。
そこで他のイベントに参加している人も、
観光客にも、もちろん大人、子供関係なし。
お手伝いを呼びかけることにしている。
桂浜の波と風。
大声で「おーーーい 龍馬あーーーー」
大合唱。
気分いいと思いませんか。

鳩がとまった

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10月の声を聞いて雨になった。
最初の土、日が雨。
季節はどうも一挙に秋を深める魂胆らしい。
煙る雨をついてその日曜日。
県知事と高知市長を先頭に観光行政に関わるお歴歴が桂浜にやって来た。
しかも浦戸湾を船で渡って、桂浜に上陸である。
実は、再来年のNHK大河ドラマが“龍馬伝”に決まったのはご承知のとおり。
これを県勢浮揚のきっかけにしよう、というのは日本国中同じ事だが、
しかし高知はやはり本家。
本家の中でも本家は銅像の立つ桂浜である。
必勝を期して銅像前の祈願祭となったわけだ。
「雨でも龍馬はやっぱりかっこいい」「世界を見ゆうぜよ」
一同、龍馬像の前に勢ぞろい。宮司さんの祝詞に頭を下げ、思いを込めた。

ふと、龍馬を見上げた。
眼鏡にかかった雨粒のせいか全体にぼやけ気味。
龍馬の頭頂部が少し変に見えた。
ちょんまげが前方にせり出してきた格好。
しかもそれがぴこぴこ動いた。
目を凝らす。13メートルの上空でやっと焦点を合わせた。
鳩ではないか。鳩が止まって下界を見下ろしている。そうだ、鳩は平和の使者。
龍馬のオーラが呼んだに違いない。
全員の玉ぐし奉奠が終わるのを待って、鳩は雨空に消えて行った。
眼鏡の雨粒をハンカチで拭った。
龍馬がまた幸せを運んできてくれるそんな気がした。

9月が往く

「幕末土佐の刀剣と鍔展」。
 9月はこの企画展の賑わいで館は例年のとは違う9月の賑わいであった。
ともすれば、愛好家だけの世界だったのが、広く若者、女性の域まで広がったように思う。
いつもと違うといえば入館者に地元の方が多かったこともある。
アンケートにはっきりその傾向が現れていた。
「10年ぶりに来たら様変わりしていた。今度は友達を誘って」
そんなメッセージに触れるとうれしくなる。刀剣展ではそんな気持ちにさせられることが、たびたびであった。
 暑い熱い夏は、見事に白刃が“暑い”を切り取った感じで、9月が往く。
 しかし“熱い”は残って、むしろヒートアップする構えだ。
10月からの企画は「海援隊約規物語」展。
今度のテーマは「家族」。龍馬の坂本家を紹介する。
また、話題性でいえば、桂浜龍馬像の原型が、初公開になる。
龍馬が自分の刀の目釘と下げ緒で作らせ、妻のお龍に送った帯締めも登場する。
 見飽きぬ逸品が、幕末の世界、龍馬の世界へ連れて行ってくれるのは間違いないだろう。

独り言ⅩⅤ

 “海の見える・ぎゃらりい”は記念館の二階南端にある。名前の通り、海と展示作品、両方が一度に見られるギャラリーだ。天候の変化に伴い刻一刻とその表情も変わってゆく。作品の背景として見えていた海が、時として前面に躍り出る瞬間があり、すると作品も違って見えてくるから面白い。
 9月17日から“第2回現代俳画「秋だから 桂浜」展”が始まった。先の展覧会でも出品頂いた山岸孝子先生主宰“かぶらの会”門下生の作品50点余りが、賑やかに展示されている。俳句と花々・静物・自然などが奔放に描かれ、皆さん思い思いに楽しまれている様子がよくわかる。
毎日ここに立って作品と海を眺めていると“何かをしたくなる”そんな気持にさせてくれる不思議な場所でもある。
 龍馬も忙しい日々、短い人生の中で色々なことを嗜んでいた。私もこの秋何かを始めてみようかしら。

名札が掛かった

図書、テレビコーナーのある館地下1階、事務所入り口の壁面に名札ボードができた。
横3メートル、縦2メートルの立派なものだ。
ブルーの板に漫画の龍馬が得意げな顔つきである。
お龍、西郷隆盛、高杉晋作、近藤勇もいるぞ。
「インターネット龍馬検定合格者」と表記されている。
「上級」「中級」。
「中級」欄に20日現在、掛かった札は22枚。
札には名前とその方の所在地域名が明記してある。
22枚は22人の合格者ということになる。
『三重』『東京』『茨城』『兵庫』『長野』『群馬』『高知』『愛媛』『埼玉』『北海道』『大阪』『静岡』『奈良』。
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二人合格の県もある。
初級と違って中級は有料だけに、やはり遊び気分では難しい。
しかし、中級開始2ヶ月足らずで22人の合格は正直、驚いている。
さすがだと思う。
11月にはいよいよ「上級」もスタートだ。
ボード上級欄、現在は合格者として「坂本龍馬」の名札を一枚掛けてある。
龍馬に取って代わるのは?誰だろう?

一度に1500人の友達

 入館者の皆さんが、龍馬に寄せた手紙「拝啓龍馬殿」を、一冊の本にまとめた。題が「ほいたら待ちゆうき 龍馬」。
 書店に並んで一ヶ月余りだが、「題名の意味がわからない」との声を聞きます。聞かれるたびに「土佐弁で、“そしたら待っていますから 龍馬”の意味です」と説明する。すると「何で龍馬が待つわけ?」。質問が追ってくる。そこが“ほいたら…”の狙いとするところなのである。よく聞いてくださったとこちらも唇、湿して熱がこもる。館には人生の節目に来られる方が多い。誰でも悩みはある。しかし相談相手がいない。悩みが深ければ深いほど親にも話せない。そんな時、海の彼方にいる龍馬に悩みを相談する。相談できるのは、龍馬が答えてくれるからである。しかも相談者だけにしか通じない“専用回線”を使って。「勇気もらいました」「決断します」「約束する!」など相談結果を報告して行かれることからも明らかである。龍馬はそう、相談されるのを待っている。相談する気で私は一日1回必ずこの本を開く。一度に1500人の友達ができた気がしている。

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