11月を迎え、海岸一帯にツワブキの黄色い花が目立つ季節になった。
記念館では4月を除いて、5月から10月まで、各月の入館者数がそれぞれ開館以来最高を記録するなど、あわただしさを通り越した状態がずっと続いている。
そうした中で、8月のブログにも書き込みをしたように、浜風に身を任せ、陽光の中で悠然と館の上空、あるいは館のある城山の周りを飛ぶトンビの姿には、美しさを通り越して、神々しささえ感じている。
そしてじっと見ていると、彼らは、一段高い場所から一般世間を俯瞰しているような気がしてならない。龍馬自身は決して意識的にそうした訳ではないだろうが、悠然と舞うトンビの姿を見ていると、結果的に一段高いところから物事を捉える龍馬の物の見方、考え方に通じるものがあると感じるときがある。
めまぐるしい変化と将来への不安が交錯する現代社会。
日々に流されることが多い自分にふと気づくとき、空高く舞うトンビの雄姿は、現代人に必要とされる龍馬の物の見方や考え方を私たちに、改めて教えてくれているような気がしている。
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最近、龍馬記念館に小学生の入館が多くなったように感じる。
遠足、課外授業。そんな子供たちの解説案内をする機会も増えた。「今日はどんな小学生が来るのだろう...」「ちゃんと龍馬のことを分かってもらえるかなあ...」などと、毎度のことながら内心ドキドキもの。
しかし、案内を終えた後、いつも思うことがある。
それは、「彼らに出会えて良かった」と心からそう思えることだ。
龍馬記念館勤務も3年目に入り、仕事に対して心に少しだけ余裕を持てるようになってきた。案内する時、緊張の中にも少し肩の力を抜くことができるようになった。
おかげで、"視界"がほんの少しだが広がったように思う。
小学生の案内には、その少し広がった視界がとても役に立つ。
一方的に解説をする案内だけでなく、こちらから、問いかけてみたりすることも出来るようになったのだ。
彼らの熱心さや好奇心は自由奔放である。驚かされることが少なくない。
「龍馬には名前が二つあったの?どうして?」「龍馬のピストルの値段は?」
たじたじとすることもあり、学芸員さんに応援を頼むことも。しかし彼らのくったくのない笑顔や笑い声を聞くとこちらまで楽しくなってしまう。
自分が忘れかけていたものを思い出させてくれもする。
そんな小学生達と触れ合う時間があることに感謝の日々である。
来年のNHK大河ドラマは「龍馬伝」。目を輝かせてやって来る小学生の声が館内に響くはずである。
ウイスキーやワインのボトルの中に、船が組み立てられた作品のことです。
ニッカウイスキーのダブルサイズ、高さ12センチ×長さ22センチ×幅7センチの空間に、見事に納まった帆船を目にすると「どうやって入れたのか」不思議な思いに捕らわれます。例えば、作品“夕顔”の甲板には風に吹かれる龍馬や海援隊士(6mm位の人形)の姿が。記念館の“海の見える・ぎゃらりい”で始まった-小さな船で夢の大航海-「中村斗世木ボトルシップ 世界の帆船」展は11月30日までの長丁場だ。
中村さんがボトルシップの魅力に引き込まれてもう30年になるという。ボトルシップ一つを制作するのに4ヶ月はかかるそうだから、60点の作品はずばり中村さんの人生というわけである。それにお酒を飲まない中村さんが“酒瓶”相手というのも面白い。
中村さんのボトルシップの特徴は、船体の緻密さと美しさをさらにグレードアップさせるために、瓶の中に描かれた油絵である。それも内と外向きに。まず外向きの絵を描いて、乾くのを待って内側を描く。手間と根気のいる作業だ。大きなテーマは海。船乗りであったご自分が訪ねた異国の港町の絵も少なくない。船の本体と絵が一つになって"航海"はよりリアルに、そして幻想的。見飽きない。

好きな方はじーっと見入っている。鼻先が瓶に引っ付きそうなくらいに近づいている。息がかかる。そして「ホー」と大きな息をつく。「夕顔」「いろは丸」「咸臨丸」なじみの船名も楽しい。
企画展示室では「風になった龍馬展」がスタートした。龍馬、海舟、万次郎。
結ぶキーワードは「海」と「船」である。
「さてもさても人間の一世ハがてんの行ぬハ元よりの事・・・・」。
龍馬ファンなら一度は耳にしたことのあるフレーズであろう。文久三年(1863)三月二十日、龍馬が脱藩後初めて姉の乙女に宛てた手紙である。
女優の小林綾子さんが、ゆっくりと龍馬の手紙を朗読する。いや、弟、龍馬からの手紙を、小林さんが乙女姉さんになって読む。乙女姉さんを演じるのだ。ライトに浮んだ乙女姉さんの着物の帯が弾んでいる。待ちに待った弟からの手紙を読む声は弾む心を抑えながら、それでも弾む。
語呂あわせで10月3日が「とさ=土佐の日」となって3年、高知市のホテル三翠園で全国大会が開かれ、そのアトラクションに小林さんとシンセサイザー奏者・作曲家の西村直記さん、それに坂本龍馬記念館の女性スタッフ二人が加わって“龍馬の手紙、朗読・コンサート”が披露された。小林さんは乙女に、西村さんは龍馬をテーマに作曲した曲で背景を固め、館の二人は手紙と手紙の間をつなぐ時代、世相の解説である。三者が絡み合って幕末の龍馬が浮ぶ。
この日は五通の手紙が紹介された。乙女宛の手紙だから私信中の私信。龍馬もまさか150年後、故郷の人前で読まれるとは思ってもいなかったはずである。天国で照れている?いやこの日のコンサートの様子を見ていたらそうでもないかも。
観客は一心に舞台を見つめた。耳をそばだてた。息をのんでいた。その緊張感が背中にびんびん伝わってきた。会の“風”は“幕末”。龍馬の背中が確かに見えた。最後に天国で乙女が言う「・・・・・龍馬そろそろ、また貴方の出番ぞね」。流れる「龍馬フォーエバー」。終了と同時に大きな拍手が起きた。「感動したぜよ」と何人もに声をかけられた。まんざらでない顔の龍馬を想像した。
本番の『「聞こえる・あの声」龍馬の手紙を読む~朗読・コンサート』は11月14日(土)高知県立美術館の美術館ホールで、昼夜2回公演です。
気づけば今年も9月半ば。
あと3ヶ月で2009年も終わりです。
年々月日が経つのが早くなったのはやっぱり年齢のせいでしょうか。
来年・2010年といえば、やっぱり『龍馬伝』。
撮影も始まり、テレビ等でも龍馬伝の話題をよく耳にするようになってきました。
龍馬伝のポスターも完成し、記念館にもポスターを貼り、
来館されるお客さまたちが、福山雅治さんのきれいすぎる龍馬と一緒に写真を撮っていかれる光景が日常の風景になりました。
今年は来館されるお客様の数も、例年に比べて、3割増。
わたしたち職員も含め、みなさんの龍馬伝への気持ちが徐々に盛り上がってきていることがわかります。
今はSWの真っただ中。一日の入館者数が3000人を超え、歴代2番目の人数を記録した今年のGW。SWにはいったいどれくらいのお客様がいらっしゃるのか!!
みなさん、龍馬伝をさらに楽しむために、龍馬を学ぶために、坂本龍馬記念館にぜひお越しください。
2009年9月6日(日)。
坂本龍馬記念館に台湾の李登輝元総統が来館されました。
龍馬ファンの李登輝さんたっての願いで来館されることが決まってからというもの、
日本と台湾 両国の警察の方が何度も下見や打ち合わせに来られ、
当日も記念館周辺は物々しい雰囲気に包まれました。
正直、私は李登輝さんがどんな方なのかよく知らなかったので、
前日に、「花輪を準備しようか!」とわくわくが抑えられない様子の館長や、
当日、午後2時のご来館予定に、朝の9時前から待つご婦人をみるにつけ、
どんなにすごい方なのかなぁと思うばかりでした。
(物々しい)+(歓迎ムード)+(多数の報道陣)で包まれたエントランス。
何も知らずに来館されたお客様も「誰かすごい人が来るんですか?」
と驚きながら入って来られました。
中には「福山雅治さんが来るんですか!」という方も。
午後2時。
時間ぴったりに、綺麗に磨き上げられた黒い車が数台到着。
なかでもひときわ輝く黒のレクサスがエントランスの前に止まり、
中から李登輝さんが降りてきました。
黒のサングラスがよくお似合いで、背が高く、ハリウッドスターのような印象を受けました。
李登輝さんは龍馬のことを本当に良くご存知で、
館内では一緒に来られた奥様に龍馬の説明をされていました。
見学を終えられてから、予定時間をオーバーしながらも、
「拝啓龍馬殿」に日本語でメッセージを残してくださいました。
さいごに、そのメッセージをご紹介します。
「天下で指導者になりたい人が澤山居ります・
併し指導者になれる人は多くありません。
ましてや指導者として大きな功績を残す人は殆どありません。
龍馬先生は近代化日本を指導した天から降りた人でせう。
龍馬先生の精神的偉大さは記念館に来て見たり聞いたことによって
一層その偉大さに頭が下がる一方です。
龍馬をつちかった高知の風土と人間、情熱にうたれました。 」
ミュージアムショップで龍馬グッズをあれこれ手にとってみていた若い女性。ずいぶん迷ったあげく購入したのは、クリアファイルでも携帯ストラップでもなく、龍馬の手紙を現代語訳した本「龍馬書簡集」。龍馬の心がわかる物。
最近心なしか来館される方の展示の見方が変わってきているような・・・。
展示ケースの中の龍馬の手紙一つ一つの前に人が立ち、熱心に見つめる姿。低いケースにはひじをつきながら読みふけっている様子。展示を見せられているのではなく、積極的に見ている感じ。「龍馬を知りたい!」そんな熱意のようなものが館内のそこここから伝わってくる。
昔も今も多くの人々の心をとらえる龍馬の魅力。物事を客観的かつ公平に見極める目、的確な状況判断と行動力。そして何より人をいつくしみ、敬い、共に手を携えることの大切さを知っている。茶目っ気もあり憎めない。
誰もが知っている龍馬の顔。6枚あるどの写真も彼は無表情。視線は遠くに向けられ、正面向きの写真でさえ見る側と目が合わない気がする。共に生きた人々が彼を思う時真っ先に浮かぶのはどんな表情だったのだろう。今私が「知りたい!」のは龍馬の笑顔!
この夏、懐かしい人たちに再会した。ともに4年ぶり。時間や距離の隔たりなんて感じない、うれしい時間であった。
8月初め、記念館の設計者、高橋晶子・寛ご夫妻が設計関係の方たちとともに来館された。晶子さんは2年くらい前に、武蔵野美術大学のゼミの学生たちと来てくださっているが、寛さんとはあのとき以来である。
4年前の光景を私ははっきり覚えている。閉館後の夕暮れ時、記念館南端の"空白のステージ"。ベンチに座って三人でいろいろな話をした。
「私たちにとってこの記念館は自分たちの子どもなんです」という晶子さんと、横で頷く寛さん。それは、晶子さんと同年の私には心に残る言葉だった。
今回この話をしたら、「よく覚えていましたね。そうです、この記念館は私たちの子ども、しかも一番初めの子どもなんです」と晶子さん。
4年間で記念館はすっかり変わった。「龍馬の入口」というコンセプトは「龍馬の殿堂」へ。館内の様子も展示だけでなく様々に変わった。椅子ひとつこだわって配置してきた高橋さんにとって、今の状態はどんなに映るのか。
「パソコンに例えれば、何もないPCにどんどんソフトや情報が入っている感じ。これからの変化も楽しみです」。"わが子"を見る親のまなざしは温かい。
かわって長崎。8月末、あるNPOに呼ばれて話をして来た。
何も連絡していなかったが、長崎龍馬会の方たちが、私の長崎行きを知って集まってくださった。龍馬を辿って歩き回った4年前も暑い日だった。あのときのメンバーである。
とりとめのない話の途中、この日の講演内容を聞かれて話す私にじっと耳を傾けてくださる面々。ふるさとに帰ったような安堵感が広がるのを感じていた。
再会2題。歳月はまろやかに熟成しているようだ。
今年の夏休み、当館にたくさんの子供達が遊びに来てくれました。2階に夏休みに合わせて子供コーナーを設け、子供達の楽しそうな声でにぎわっておりました。
パズルに楽しむ子供達、龍馬の説明パネルを見て自由研究に役立てようと勉強している子供達とさまざまでした。夏休みこども教室にもたくさんの子供達が参加してくれました。
1回目の「もんきりうちわを作ろう!」では、江戸時代に遊ばれていた紙切り遊びの一つである紋切りを貼ったうちわを製作。折った色紙を模様通りに切って作っていく紋切りに「お母さん、こんな形ができたよ~!」「いっぱい作ってうちわに貼るが~!」と世界にただ一つの素敵なうちわができるとなり、子供達みんな楽しそうに仕上げていました。きっと今年の夏祭りには自分で作った紋切りうちわをもって出かけてくれたんじゃないかと思います。
2回目の「りょうまとくじらのモビール作り」では、バランスを取りな
がら揺れ動く龍馬やお龍さん、くじら等のモビールを製作。なかなかバランス良く作っていかなきゃいけないモビール作りに苦戦しながらもお父さん、お母さんと子供達が一生懸命に仕上げていく姿が印象的でした。カラフルに色鉛筆で色づけされた龍馬やくじらのモビール、パーツをたくさんつなげてできた大きなモビールなど素敵なモビールがたくさん出来上がっていました。
館にいて思うことは、親子連れで見える来館者が多いこと!それだけ坂本龍馬という人物が幅広い世代に愛され興味をもたれているわけです。大人の方だけでなく子供達にももっともっと坂本龍馬に関心をもって欲しい・・・。その為、子供達に喜んでもらえるような館作りやこども教室をこれからもどんどん考えていきたいと思っています。
「せんはっぴゃくさんじゅうごねん、じゅういちがつ、じゅうごにち・・・」
「12才になっても"おねしょ"だって~!」
「お仁王さまー!?」
この夏、龍馬記念館に子どもたちの元気な声が響いています。
当館は、観光地・桂浜の近くに建っているということもあり、ご家族で来館される方が多く、年間1万5千人もの子どもたちが訪れています。
この夏、子どもたちにも楽しみながら龍馬のことを勉強してもらえるよう、2階展示室に子どもコーナーをつくりました☆
龍馬が生まれてから亡くなるまでの33年間の出来事を子どもたちにもわかりやすく説明したパネル展示や、小さなお子さんにも楽しんでいただける龍馬パズル、子ども向けの龍馬本を集めた図書コーナーなどなど...。
夏休み開始と同時に登場したこのコーナー、子どもたちにも大変人気です!!
よく見かけるのは、お兄ちゃんやお姉ちゃんが、弟・妹と一緒にいる姿。
子どもたちだけで楽しんでお勉強してくれています。
その間に、お父さんやお母さんは龍馬の手紙などの歴史資料をじっくりと読めるというわけです!
夏休みも折り返し地点がきました。
夏休みの自由研究がまだという子どもたち!この子どもコーナーで龍馬のことを調べてみませんか?
まだ絵を描いていないという君!龍馬記念館の前に広がる太平洋"龍馬の見た海"を描いてみませんか?
もう宿題は全部終わった!という子どもさんは、龍馬クイズやパズルを楽しんだり、龍馬の見た海を眺めに、ぜひぜひ龍馬記念館へお越しください☆
ほいたら待ちゆうき♪
<追伸>
8月1日におこなわれた「夏休み子ども教室-紋きりうちわをつくろう」も大好評でした!
次回は8月22日「りょうまモビールをつくろう」(受付は終了しました)
その様子は、またこのブログでご紹介させていただきます。

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