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鯨の腰掛

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 館の二階、南端は“龍馬の見た海”を我が物に出来る「空白のステージ」と呼んでいる。
館の中では太平洋に向かって、一番眺めのいい場所である。
目の高さに水平線が光る。眼下には打ち寄せる波が白い。
時にヨットが横切ったり、遠くにタンカーの船影が陽炎のごとく浮かぶ。
見飽きることのない、海の風景だ。
それにベンチとテレビ望遠鏡もあり、波の音も聞こえる。
よく居眠りしている若者の姿がある。

 ここに先日、もう一脚腰掛が登場した。
鯨が尻尾をはね上げた形をしている。
上げた尻尾部がちょうど二つに割れて、肘掛の役割を果たす。
頭と背の部分が座る場所で、子供ように、ひれは足置きである。
黒い目玉が愛らしく、どうもイメージは子供鯨らしい。
木製だから座り心地が心配だったが、無用の心配であった。
逆に腰が深く、背筋が伸びて気持ちがいい。
腰を掛けるとすっきり龍馬になれる。
このオリジナル腰掛は、地元のチェーンソー作家、Yさんの作である。
Yさんは木なら何でも作品にしてしまう。
浜に流れ着いた流木などは格好の素材になる。
来館の折には、この腰掛に座って龍馬気分を味わってください。

龍馬の休日

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梅雨空が切れた夏休み前、かっと太陽が照りつけたその日の朝である。
「どうもでーす」。カルチャーサポーターのHさんが、館の事務所の入り口に立った。
長身をぺこりと折って「ご無沙汰でーす」。
予定になかったので「何事ですか?」と聞くと、
「龍馬やりにきました」。
Hさんは熱心なサポーターである。龍馬会に所属している。龍馬ファンである。館の関連イベントには欠かせぬ人物で、特技は龍馬への変身。格好は侍姿。刀を持ち、ブーツを履く。めがねはご愛嬌だが恰幅がいいので似合っている。
 「一緒に写真撮ってください」。頼まれたりもする。
 九州熊本の天草と高知の梼原。海と山。音頭取りはそれぞれの龍馬会。二つの地区の子供たちの交流会が開かれた。桂浜の龍馬像前で集合した。
 Hさんはその出迎え役に招集されたわけである。なぜ、館に来たかというと、“龍馬道具一式”が、事務室のロッカーに入っているからである。着物にはかま、刀・・・・。応接間に入って5分もせぬうちに龍馬登場。
 「似合いますね」「へへへへ・・」
 Hさんは市内に住んでいる。自宅から龍馬記念館までスクーターでやってきた。
 このスクーターがいい。イタリア製、「べスパ125」。これでぴんときたなら、その方はバイクのつう?映画のつう?。さあ“つう”なら、ご存知でしょう。あの、オードリー・ヘップバーン、グレゴリー・ペック主演の映画「ローマの休日」。そしてこの映画にはもう一人、いや、もう一台主役がいました。二人の乗ったスクーターですよ。
 Hさんはそのスクーターで現れたのです。
 得意げにHさんのいわく「今日はまさしくリョウマの休日ぜよ」。
 Hリョウマはさっそうとスクーターで、集合場所に向かいました。

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